プロトタイプからトラフィックレコード(実績)をつくろう

思いついたビジネスアイデアを形にしたいけど、何をどこから形にしたら良いのかわからない!そんな風に思ったことはありませんか?

また、本格的に商品にしたときに想定していた商品とは違ったものになってしまったり、顧客が求めているものではなくて全然商品が売れなかった。なんてこともあるかもしれません。

この記事では、アイデアを具体化する前の大切なステップ、プロトタイプについて、私の経験を踏まえてお話しします。

プロトタイプとは具体的に何なのか

プロトタイプは、単なる試作モデルではありません。これは、私たちの夢やビジョンを初めて形にする手段です。プロトタイプを作ることで、デモンストレーションや初期の打ち合わせが実現し、アイデアが具体的な形を得るのです。

プロトタイプについて

まず、プロトタイプとは、広義で以下の内容となります。

1,原型。基本型。手本。模範。「西洋をプロトタイプに国作りを進める」

2,製品などの試作モデルのこと。

「原型」、「基本型」と言われるプロトタイプですが、私たちにとっては、アイデアを形にする「第一歩」。これがなければ、企画はただの空想に過ぎません。皆さんも、自分の企画における試作が完了している状態とはなにかを想像してみてください。それがプロトタイプの重要性を理解する第一歩です。

ビジネスにおけるプロトタイピングとは

プロトタイピングは、限られたリソースの中で最低限の製品を作り上げるプロセスです。私はこれを、創造の極みだと考えています。

提供対価として通貨の流通取引が成立する最低限の状態・スペックの製品/商品/サービス/プラットフォーム/DAO etcを、手持ちのキャッシュとマンパワーだけで開発することが、ビジネスにおけるプロトタイピングの真髄です。

プロトタイプの目的

プロトタイプは、アイデアを具現化するための重要なツールだと説明してきました。開発前のアイデアを伝えるのは難しいですが、プロトタイプがあれば、そのアイデアが現実のものとして理解されます。

つまり、プロトタイプは、開発の早い段階で完成品の姿を確認するために不可欠。これがあれば、社内での説明もスムーズになり、ユーザーにも私たちのビジョンを伝えやすくなるのです。

プロトタイプはメタ的に3つある!

プロトタイプは、メタ的に3つの種類が存在します。

ここではそれぞれのタイプについて、例も踏まえてご紹介します。

コンテクスチュアルプロトタイプ

コンテクスチュアルプロトタイプは、使う場面をイメージしてもらうためのプロトタイプです。

 ・コンセプトムービー

 ・製品紹介サイト

などがあります。

知育ロボットのプロトタイプを例に挙げると

実際に製品が出来上がっていない、ユーザーがいない状態でも、紹介動画があるだけで「自分の子供の学習に繋がる」と想起することができます。

ファンクショナルプロトタイプ

ファンクショナルプロトタイプは、ユーザーが製品の疑似体験出来るインタラクティブなプロトタイプです。

 ・ペーパープロトタイプ

 ・「オズの魔法使い」方式

が該当します。

レコメンドサービスの例を挙げると、実際は手動で返信しているとしても、ユーザーはサービスの機能を体験でき、ニーズの検証が可能になります。

デザインプロトタイプ

最後に、デザインプロトタイプは、コンセプトやビジュアルを落とし込んだ、より完成形に近いプロトタイプです。

 ・3Dプリンター

 ・デザインワイヤーフレーム

がこれに該当。

ハンディ式電動工具を例に挙げると

3Dデータを3Dプリンターで起こすことで、だいたいの機構や使用感について、部品を1つずつ起こさずとも低コストで確認できます。

プロトタイプから顧客と話し、意思決定をすることが大事

開発を進めていく上で大切なことは、プロトタイプの時点から顧客と話し、意思決定をすることです。それには、都合よく進んだ時のマイルストーンを先までイメージし、プロトタイプのそれぞれの試作で、クリアすべきラインを決めるのです。

アプリの開発を例に挙げてみましょう。

プロトタイプVer 1.0でのクリア条件を「デモ動画視聴後アンケートで”欲しい”回答100件以上」とします。

達成した場合は、プロトタイプVer 1.1に移行し、基本機能開発を開始します。未達だった場合は、デモ動画中の訴求軸見直しをします。

次に、プロトタイプVer 1.1ではクリア条件を「モックアップから応援してくれる熱狂的な顧客10人を見つける」とします。

達成した場合は、Ver 1.2へと進み、基本機能のブラッシュUPを行います。未達だった場合は、ペルソナを増やし再トライします。

プロトタイプVer 1.2ではクリア条件を「事前予約受付件数通算5,000以上」とします。

達成した場合は、軽微バグ修正しVer 2.0でβ版のリリースを目指します。未達だった場合は、熱狂的な顧客から再度ヒアリングをし修正を行っていきます。

β版リリースVer 2.0ではクリア条件を「リリース初月10,000ダウンロード以上」とします。

達成した場合は、Ver 2.1でUIの改善を行います。未達だった場合は、事前受付件数先に再度営業をします。

都合よく進んだマイルストーンを先までイメージすることで、一通りの見通しを立てることができますし、振り返るべきタイミングを決めることもできます。

まとめ

アイデアを持っているだけでは、それはただの夢に過ぎません。形にすることは大切ですが、それだけでは足りない。世の中の新商品の大半は、知られずに消えていく運命にあります。まずはいったん値札つけてみて、買ってくれそうな人に会いに行くことが必要です。まずは「たまに売れる」でもOKなのです。

この記事を参考にアイデアのプロトタイプを作成し、ぜひ円滑なビジネスを行っていきましょう!

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