製品やサービスを提供する企業にとって、ユーザーにその価値を的確に伝えることが非常に重要。とはいってもホームページで、単に「機能」を列挙するだけになっていませんか?
これでは、ユーザーにとっての本当の価値を伝えきれないことが多々あります。なぜなら、ユーザーが求めるのは単なる機能ではなく、その機能がもたらす具体的なビジネス上のメリットだからです。
この記事では、ユーザーに伝えるために必要な「提供価値の言語化」について具体例を交えながら、その重要性と方法について考えてみましょう。
機能とメリットの違いを理解しよう
提供価値の言語化をする前に、まず、機能とメリットの違いを明確に理解することが不可欠だと私は考えています。機能とは、製品やサービスが「何ができるか」。一方で、メリットとは、その機能を通じてユーザーが「何を得られるか」、つまりユーザーにとっての価値はなんなのか。この違いを理解することが、提供価値の言語化への第一歩となります。
例えば、あるAIサービスが需要予測や在庫管理を行えるとします。これらはそのサービスの「機能」です。しかし、ユーザーにとって重要なのは、その機能を使って「何ができるのか」です。この場合、需要予測機能を通じて「在庫を最適化し、コストを削減できる」や「需要の変動に迅速に対応できる」といったメリットがユーザーにとっての提供価値になるのです。このように機能とメリットを区別し、それぞれを明確にすることが、効果的な価値伝達の鍵となります。
私自身も、過去に製品をプロモーションする際に機能のみを強調してしまい、ユーザーからの反応が薄かった経験があります。その時、製品の機能を利用した具体的なビジネス上のメリットを明確に伝えることで、ユーザーの関心を引き、より多くの購買に繋がった経験がありました。
提供価値の言語化の方法
では実際に、提供価値を効果的に伝えるためにはどうしたらよいのでしょうか。これには、機能とメリットを整理することが必要です。以下のステップを参考にしてください。
- 機能のリストアップ:製品やサービスが持つすべての機能を洗い出します。
- メリットの抽出:各機能がもたらす具体的なメリットを考えます。これは、ユーザーの立場に立って、その機能がどのように役立つかを想像することから始まります。
- シートの作成:上記で洗い出した機能とメリットを整理したシートを作成します。これにより、機能とその先にあるメリットが一目でわかるようになります。
このプロセスを通じて、製品やサービスの真の価値を明確にし、それをユーザーに効果的に伝えることが可能となります。
具体例を用いた解説
例えば、あるロボットが「地図作成」「人の後ろを追従」「重量積載可能」といった機能を持っているとします。
- 地図作成
- 機能: 地図を自動で作成
- メリット: 簡単にルート設定ができ、作業効率が向上
- 人の後ろを追従
- 機能: 人の後ろを自動で追従
- メリット: 手ぶらで移動でき、作業負担を軽減
- 重量積載可能
- 機能: 重い荷物を運搬可能
- メリット: 重労働を軽減し、作業者の負担を軽減
これらの機能を単に列挙するだけではなく、その先にあるメリットを明確に伝えることで、ユーザーは製品やサービスの本当の価値を理解しやすくなります。
サイトでの言語化の実践
ウェブサイトでこれらをどのように表現するかも重要です。例えば、先にメリットを伝え、その後にそれを支える具体的な機能を説明する構成にすることで、ユーザーは直感的に価値を感じることができます。
例として、以下のような流れが考えられます。
トップページ:「作業効率を劇的に向上させるロボット」としてメリットを強調。
詳細ページ:「このロボットは地図作成機能を持ち、簡単にルート設定が可能です」「人の後ろを追従することで手ぶらで移動でき、作業負担を軽減します」など、具体的な機能を説明。
このように、提供価値の言語化は単なる機能説明を超えて、ユーザーにとっての具体的なメリットを伝えることに重点を置くべきです。これにより、ユーザーはその製品やサービスが自分にとってどれだけ価値があるかを直感的に理解し、利用する動機付けとなるでしょう。
私自身もウェブサイトの構成を見直し、メリットを先に伝える構成に変更した際、ユーザーの反応が飛躍的に改善された経験があります。このアプローチは、ユーザーの関心を引き付け、製品やサービスの価値を最大限に伝えるための有効な方法といえるでしょう。
まとめ
提供価値の言語化は、ユーザーに製品やサービスの本当の価値を理解させるための重要なプロセスですそれは単に機能を列挙するだけでなく、その機能がもたらす具体的なメリットを明確に伝えることで、ユーザーはその価値を直感的に感じ取ることができるからです。これにより、製品やサービスの魅力を最大限に引き出し、ユーザーにとって不可欠な存在となることができるでしょう。
提供価値の言語化に取り組むことで、市場での競争力を高め、ユーザーとの信頼関係を築くことができます。私自身、このプロセスを実践することで、多くのプロジェクトで成果を上げることができました。これは、長期的なビジネスの成功にとって欠かせない要素です。企業の皆さんには、ぜひこのプロセスを積極的に取り入れていただきたいと考えています。
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