11月1日、STATION Aiのグランドオープニングイベントの一環として開催されたトークセッション「過去から紐解く東海ベンチャーの未来」にて、弊社若目田がファシリテーターとして参加いたしました。このセッションでは、東海地域で活躍する3名の識者とファシリテーターである若目田が登壇し、ベンチャーの過去から現在、そして未来についての議論が繰り広げられました。
東海ベンチャーの未来を語る3名の識者
セッションには、東海地域のベンチャー業界を牽引する粟生万琴氏(株式会社LEO代表取締役)、田中敏之氏(T・T Adviser代表社員)、牧野隆広氏(株式会社ミライプロジェクト代表取締役)、そしてファシリテーターを務める若目田が登壇しました。登壇者は、それぞれの視点から東海地域の変化や課題、今後の可能性について具体的なエピソードを交えながら語りました。
田中氏は、かつて「ベンチャー不毛の地」とも呼ばれた名古屋が、次第にスタートアップの土壌として成長していることに言及しました。「昔は閉鎖的だった地域が、今やオープンイノベーションを推進し、大企業とスタートアップが手を組む場へと変わりつつある」と話し、2015年に始まった名古屋大学のTongariプロジェクトなどのイニシアチブが地域全体の意識を変えたことを強調しました。
また、粟生氏は「地域に根ざしたスタートアップの成長が、イノベーションの起爆剤となる」とし、行政の支援が増えたことで若い起業家たちが名古屋で新たな挑戦に踏み出しやすくなったことを説明しました。さらに、彼女がプロデューサーを務める「なごのキャンパス」が地域の起業エコシステムの一翼を担っていることも紹介されました。
名古屋のスタートアップ拠点「STATION Ai」に期待
STATION Aiのオープンにより、名古屋のスタートアップエコシステムはさらに加速することが期待されています。牧野氏は、ITスタートアップが集まりやすい環境を整え、トヨタグループなどとのシナジーを生むことで地域の強みを活かせると述べ、地元に優秀な人材を集め、イノベーションを起こす拠点としての役割に期待を寄せました。
また、セッションの締めくくりでは、地域全体がベンチャーを支援する一体感の必要性が強調されました。地域の既存企業がスタートアップと連携し、新たな価値創造を進めていくことが、次世代のリーダーが名古屋から生まれるための重要な要素であると指摘され、会場は拍手と熱気に包まれ、参加者たちは東海ベンチャーの未来への希望に満ちた表情を浮かべていました。
STATION Ai とは
このセッションは、STATION Aiのグランドオープンを記念して開催されるオープニングイベントの1つです。STATION Aiは、日本最大規模のオープンイノベーション拠点として、スタートアップやイノベーションに挑戦する人々を支援するために設立されました。最新技術を取り入れたスマートビルディングとして、企業や個人が共に学び、成長できる場を提供しています。