社内雑談|「仲間がいない、ついてこない」と感じたら、事業だけでなく組織もセットで考える

セールスの田中です。今回は弊社代表の若目田と話した、新規事業開発担当者様のお悩みあるあるについて書いていきたいと思います。テーマは、「1人しかメンバーがいない、他のメンバーがついてこないときに、まず何をやるべきか」です。書き起こし形式でお送りしますので、楽しんでご一読ください。


最近、立て続けに来ている相談があって。「他のメンバーがいない」「仲間がついてこない」って相談なんですけど。

一生懸命な担当者さんがいる会社ほど、あるあるですよね。私も苦い経験があります…。

そうです。自分自身も、(副業の)フィットネス事業のほうで仲間がついてこないな、と思うときが結構あるんです。だから、自分たちの失敗経験を発信して、少しでも糧にしてもらいたいなと。

大前提、この課題が発生する前に、最初の苦しい立ち上げの道のりを乗り越えているはずです。それってすごいことですよね。ちゃんとステージに上がっているからこそ生まれている課題ですもんね。上司の方はぜひ褒めてあげてください(笑)。

ところで、アフリカのことわざで、「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」という言葉があります。誰が言ったかは全然知らないんですけど。

知らないんですね(笑)。

はい、すいません。でも、本当にそのとおりだなと。小さく事業をやるなら、一人で完結する領域を選んで、営業も製品づくり事務も全部やったほうが早いんです。

0→1で立ち上げて売上高を5年で10億とか、世界にインパクトを与える製品をつくるとか。遠い目標を目指すなら、「事業」だけでなく「組織」を作る必要があると感じています。

事業と組織をセットで考えるんですか?

そうです。自分自身、めちゃくちゃ人に頼ることが苦手なタイプで、事業だけ見てしまって、組織づくりが大切と気づくまでにすごく時間がかかりました。今は、自分はたたき台までつくって、そこから先は手を止めて、仲間に考えてもらうようにしています。

新規事業開発の担当者さんだと、そもそも担当が1人だけであったり、人事側でメンバーを固定していることが多いと思います。そういう場合は、どうしたらいいと思います?

1人だけの場合、これは超大変ですね。上司や役員と調整しながら、実務まで進めることは、正直1人で起業するよりも難しいんじゃないかって思います。

個人的に一番のおすすめは、社内で暇そうにしている人全員に声をかけてみることですね。

暇そうにしている人…ですか?営業成績トップの人や同期ではなく?

そうです。大きな戦に挑むために、まず第一に手数を増やすことが大事です。プロトタイプや、すでに情報公開している新商材があるのであれば、窓際に行って、ノートパソコンの画面を見せながら「どうしたらもっと良くなると思います?」と聞くんです。

すると、みんなああだこうだと言ってくれます。その中には、一緒に手を動かしてくれる人もいるかも知れません。営業成績トップの人よりかは、部署異動もしやすいと思います。

社内に眠る才能を掘り起こすんですね。楽しそう。

会社側でメンバーがすでに決めている場合。これも大変です。自分1人で起業したら、価値観が合った仲間だけを集めることができますが、会社内の新規事業とあればそうはいきません。

よく、仕事を任せろ、仲間を信じろって言われるじゃないですか。実際難しいですよね。

私の場合、段階をわけて、「権限移譲」するようにしています。権限とは、意思決定権限のことです。例えば、新規事業の集客であれば、施策を決める権限とか、客先プレゼンをする権限です。

大きい会社だと、役職ごとの決済権限や契約締結に関するは具体的に決まっています。逆にそれ以外は、役職関係なく決めていいんです。でも当然、みんな暗黙の了解で担当責任者の人が全て決めると思っているわけですから、棚卸しして1個ずつ渡していくことが重要だと思います。

チャレンジできる権限をお裾分けするイメージですか?

そうです。権限と責任も必ずセットで。しかも、自走してくれることを期待するのではなく、こちら側から能動的に渡すことが大事です。

あ…これ、永遠に話せるテーマですね。

また話しましょう。


田中まとめ

  • 1人で辛いと感じたら、事業だけではなく組織もセットで考える
  • 社内に眠る才能を掘り起こす
  • チャレンジできる権限をしっかり移譲する

と、私の中で1つ答えを持つことができました。このような形で、東海エイチアール株式会社では新規事業開発担当者様のお悩みに1つずつ向き合う仕事をしています。今後もメールマガジン形式で1本1本全力で書いていきますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。

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