協業先企業募集サービスを上手く使いこなせない2つの理由

こんにちは。東海エイチアールのセールス担当の田中です。

最近、協業先企業募集サービスに登録をされているお客様をよくお見かけします。異業種の企業とのビジネスマッチング(業務提携)により新しいビジネスを加速させるため、協業先企業募集サービスを活用したビジネスマッチングを考えている新規事業担当者様も多いかと思います。

協業先企業募集サービスは、数ある企業の中から事業に見合ったビジネスパートナーを探してビジネスマッチングをすることができる便利なサービスです。ビジネスマッチングをすることで、自社のウィークポイント補うことができるなど多くのメリットがあります。

しかし、協業先企業募集サービスを利用するお客様のお話を伺ってみると、「ビジネスアイデアが生まれない」「Win-Winの関係を築けない」などの声が多く、ビジネスマッチングで創出した機会を十分に活かせていないように感じました。そこで今回は、新規事業担当者様が知っておくべき協業企業募集サービスが上手く使いこなせない原因を探求した上で、その改善策を私なりに考えてみました。

理由① 解決したい課題が明確になっていない

協業企業募集サービスが上手く使いこなせない理由のひとつめ。解決したい課題や進めたい事業が不明確な状態で、「何か儲かりそうなアイデアはありませんか」という具合にマッチングができそうな企業探すことはビジネスマッチングの失敗を招きます。

自社の課題が曖昧なままビジネスマッチングを行うと、具合的なビジネスアイデアにたどりつけないことや、お互いの役割がはっきりしないので円滑な関係が築けないといった状態を招きやすいです。

また、沢山の企業と出会ってみることを目標にしている企業様では、手段であるマッチング数が目的になってしまうことで、自社が求めていない企業が沢山集まり、新規事業に繋がらないままマッチング疲れが起きている事も多いです。

解決したい課題を明確な言葉にしておくのはとても重要です。「DXを社内に導入して事業の効率化を図る」「AIを活用した新規事業を生み出す」といった言語化レベルでは、まだまだ課題が明確になっていないと考えられます。

例えば、課題を「新しいビジネスモデルを確立するために、生産・在庫等のコスト構造の変革が必要なのでAIを使った需要予測を導入する」ことに設定し、自社の業種・規模感の需要予測ができるAI技術を持つ企業を探すという感じで、他社からの提案待ちではなく、具体化した課題を自ら提示できると良いです。まずは、部署内で課題を言語化して共有するところからスタートしてみてはどうでしょうか。

理由② 協業にかかるコストを見落としている

理由のふたつめは、協業にかかるコストの見落としです。新規事業には多くのリソースが必要です。新規事業部では特に人材不足が事業開発の障壁になることが多いです。そこで、ボトルネックとなっている人材不足の解消策として開発コストがかかる専門領域などを協業の他社に委託し、自社人材リソース配分の最適化を図るためのビジネスマッチング事例が多くあります。

ここでの失敗事例としては、提携後の内部調整にかかるコスト(人材)や、委託料が想定以上にかかっていまい、売り上げは上がっても利益が上がらないなど、当初の期待と成果が解離してしまうケースがあります。新規事業開発はこれまでの前例がなく、先の見えない道のりであることから、隠れたリスクに対応できる体制で進むことが重要です。

新規事業の現場は不確定な要素が多く、成長する未来を正確に見通すことは不可能です。フェーズが進むにつれて明らかになった事実やデータをもとに、事業計画・ビジネスモデルの変更をすることも何度も起こりえます。そのため、業務提携の契約が、事業の成長を妨げないようにしておきたいです。

ちなみに弊社クライアント様では、協業で技術開発を行う際に実証実験という形で、その場限りの提携を重ね、段階を踏みながら慎重に協業のメリットを確かめることが多いですね。

まとめ

今回は、協業先企業募集サービスを上手く使いこなせない2つの理由について紹介しました。協業先企業募集サービスを上手に活用することで、自社だけで調達できないリソースを使って新規事業を加速させることができます。昨今では、既存の技術やサービスを掛け合わせることで、ありそうでなかった新しいビジネスが成功を収める事例が多く生まれています。

業種や業界をまたぐビジネスマッチングは大きなチャンスを秘めています。上に述べたように難しい部分も多いですが、ぜひ上手に活用して新たなビジネスの開発や既存ビジネスの革新を行っていきましょう。

ビジネスマッチングについての疑問や不安、もっと詳しく話をしてみたいと思っていただけた意欲的なご担当者様、下記からお問い合わせをいただければ、わたくし田中がご対応させていただきます。具体的なテーマをお持ちでなくても構いません。御社の新規事業やお仕事についてざっくばらんにお話しをお聞かせください。

サービスに関することならお気軽にご相談ください

新規事業相談・お見積依頼をご希望の方

セールス:田中(左)もしくは代表取締役:若目田(右)が担当いたします。

事例集や導入検討用の資料請求をご希望の方

事例集・お見積例付きの資料を配布中です。